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さぬちゃんの麻酔科医生活


麻酔科専門医/指導医

麻酔科学サマーセミナーとは何か:22回全出席の世話人が語る、日本全国の麻酔科医のオフラインミーティング

「麻酔科学サマーセミナーって何ですか?」 「サマーセミナーって、学会なんですか? セミナーなんですか? それとも……遊びですか?」 答えは、そのすべてです。そしてそのどれでもない、唯一無二の存在です。 麻酔科学サマーセミナーは、2004年の第1回開催…

麻酔の深度、気道確保デバイスの有無及び麻酔管理体制に応じた保険診療評価に見直し

中央社会保険医療協議会から、麻酔科に関する診療報酬改定が発表されました。 https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001655176.pdf(p444-447) 私がまとめた表です↓ 麻酔の深度、気道確保デバイスの有無及び麻酔管理体制に応じた保険診療評価の見直し 区…

アラグリオ®(5-ALA)内服後の全身麻酔導入——麻酔科医への警鐘(2)

同じ薬なのに、なぜ?——脳外科でアラグリオによる低血圧が「起きない」ように見える謎 脳外科の先生方の中には、「私たちの科でもアラグリオを日常的に使っているけれど、そんなに血圧が下がることは経験したことがない」と不思議に思う方がいるかもしれませ…

アラグリオ®(5-ALA)内服後の全身麻酔導入——麻酔科医への警鐘(1)

ノルアドレナリンの末梢持続投与が増えた日常から 最近、ノルアドレナリンを末梢ルートから持続投与する機会が増えた。以前なら、末梢からのノルアドレナリン持続投与といえば、ICUで中心静脈を確保するまでの「つなぎ」か、心臓手術後の限られた場面に限ら…

さぬちゃん本20260112

やさしくわかる!術中脳波モニタリング 作者:讃岐 美智義 Gakken Amazon 麻酔科薬剤ノート 第3版〜周術期の麻酔・救急対応薬の使用のポイント 作者:讃岐 美智義 羊土社 Amazon 麻酔科研修チェックノート 改訂第7版〜書き込み式で研修到達目標が確実に身につ…

ETCO2 30mmHg、許容範囲? それとも危険信号? 〜術後合併症と関連する低CO2のリスク〜

「ETCO2、30から35mmHgくらいで管理しておけば大丈夫だろう」 多くの麻酔科医が日常的にそう考えているかもしれません。しかし、その「何となくの正常範囲」が、実は患者の術後肺合併症(PPCs)、せん妄、さらには死亡リスクの上昇と関連しているとしたら…?…

ビデオ喉頭鏡の評価はVCIスコア (Video Classification of Intubation)へ

ビデオ喉頭鏡(VL)が標準装備となった現在、皆さんは挿管記録をどのように残していますか? Cormack-Lehane分類 グレード1 と書いて終わりにしていないでしょうか。 実は、VLの普及に伴い、従来の分類では表現しきれない「画面では声門が丸見えなのに、チュ…

麻酔科医としての「一人前」を考える

麻酔科専門医という資格を取得すれば、一人前なのか? まずは、これから考えてみたい。 医師としての「一人前」とは、どのような状態を指すのだろうか。この問いに明確な答えを出すのは難しく、一人前の定義は非常に曖昧である。しかし、多くの医師がこの目…

麻酔科専門医の矜持

若い頃のさぬちゃん 麻酔科専門医の先は、どうする?という問いに、みなさんはどう答えるだろうか。 この問いの意味をどうとらえるかによって、その人が、資格に対してどの様に考えているかがわかる。 若い先生に話をするときに、「麻酔科専門医の先は、どう…

麻酔科医になる!

麻酔科に入って、卒後1年目の秋に大学病院からはじめて一般病院に赴任した。30年以上も前の話である。当時は、現在のように2年間の初期臨床研修が義務づけられていなかったので、卒後1年目から専門科を決めて働くことができた。しかし、卒後1年目は麻酔科医…

麻酔科臨床SUMノートの目次のヒミツ

麻酔科臨床SUMノート 作者: 讃岐美智義,内田整,森本康裕 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル 発売日: 2018/05/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 自分たちが臨床現場で持ち歩きたい臨床ハンドブックを作るという意図で…

赤チャート、青チャート、黄チャート、白チャート、緑(りょく)チャート

数研出版のチャート式数学に、お世話になった方も多いだろう。管理人も、大学入試の試験勉強では大変役立った書籍である。管理人が大学受験の頃には、赤チャート紙か存在しておらず、チャート式数学といえば赤チャートであったのだが、最近はレベル別に赤チ…

麻酔科臨床SUMノートができた! 

麻酔科臨床サブノートではない!SUMノートである。SUMとは、SanukiーUchidaーMorimotoの頭文字のSUMである。 当たり前のことではあるが、この本は3名の麻酔科医の出会いがなければできなかった。 U先生とはじめて話したのは第3回日本麻酔科学会ソフトウェア…

今日の治療薬アプリ2017(医書.jp)は神アプリ

いままでは、M2+の今日の治療薬アプリを使っていた。M2+がm3に買収されたこともあって、ちょっと薬品集アプリをさがしていたところであった。 store.isho.jp 医書.jp という医書電子書籍を発売しているサイトからも、今日の治療薬2017のアプリが発売されて…

サヌキエアウェイ

msanuki.com サヌサピアンという、ファイバースコープガイド気管挿管の補助器具があったのをご記憶だろうか。この気道確保器具は、オバサピアンエアウェイをもじって名付けた、私が自作した気道確保器具である。obassapianというのは、difficult airway のエ…

第64回日本麻酔科学会初日(6月8日木曜日)14:30 〜 15:30 第10会場に来てね

[招待講演]泌尿器領域における腹腔鏡手術 (6月8日木曜日)14:30 〜 15:30 第10会場 (ポートピアホテル本館 偕楽 2) 演者:繁田正信(呉医療センター・中国がんセンター 泌尿器科科長) 司会:讃岐美智義(広島大学病院 麻酔科) 繁田正信先生をお迎えし…

自動麻酔記録に求めるもの!20160819さぬちゃんの本気の意見

1日だけ夏休みをもらって、いろいろ思いを巡らしている。気持ちがゆっくりしているときに思いつくアイデアは本物だ。そんな中で、自動麻酔記録についての考えをまとめた。 自動麻酔記録とは何か?その最低条件というか、どの様な機能を持っていれば自動麻酔…

キセる麻酔 「キセってます」

「キセる麻酔」をご存じだろうか.名称があまりよろしくないが,昔のキセル麻酔ではない.昔のキセル麻酔とは,VIP患者の麻酔を頼まれた部長先生?が,導入と覚醒の時だけいて,残りの麻酔維持(意識がない部分のみ)は部下に任せることをキセル麻酔と呼んだ…

フツーの麻酔科医

FACEBOOKの写真を変更した。わかくなった?とか、さまざまなご意見がある。恐らく、この写真は昨年の臨床麻酔学会のときのランチョンセミナーの写真だろう。本人としては、むしろ年をとったと思っているのだが、いかがだろう。 さて、本題。「フツーの麻酔科…

点滴ルートを確保するときに失敗するんじゃないかと思わないこと!

病院内で、呼び止められてふと振り返ると、懐かしい顔があった。以前、手術室で一緒に働いたことがある看護師さんだった。今は、外来看護師として働いている。この看護師さんが、唐突に「先生の本に書いてあった、点滴を失敗しないコツはいまでも守っている…

やさしくわかる!麻酔科研修 著者紹介より

「ライフワーク」 麻酔科「讃岐塾」は、いつ、誰が命名したのかは定かではないが、いつの頃からか、そのように呼ばれるようになった。話している内容は同じだが、わかりやすさを追求するために相手にあわせてレベルを変えている。最近は、テレビの影響もあり…

プロポフォールの報道と日本麻酔科学会の注意喚起

6月14日付けの日本経済新聞に 麻酔科学会が注意喚起 「プロポフォール」投与巡り :日本経済新聞 という見出しで、以下の様な記事が掲載された。 東京女子医大病院(東京・新宿)で手術を受けた男児(当時2)が鎮静剤「プロポフォール」の投与後に死亡した…

麻酔科医が求める手術室環境〜麻酔ワークステーションと周辺を真剣に考える〜

日本麻酔科学会第60回学術集会の第2日目のランチョンセミナーで、「麻酔科医が求める手術室環境〜麻酔ワークステーションと周辺を真剣に考える〜」というタイトルでお話しをします。2013年5月24日(金)12:30:-13:30 会場は T会場(札幌プリンスホテル国際館…

麻酔科医が求める手術室環境〜麻酔ワークステーションと周辺を真剣に考える〜

日本麻酔科学会第60回学術集会の第2日目のランチョンセミナーで、「麻酔科医が求める手術室環境〜麻酔ワークステーションと周辺を真剣に考える〜」というタイトルでお話しをすることになりました。2013年5月24日(金)12:30:-13:30 会場は T会場(札幌プリン…

麻酔科医ハナ4

麻酔科医ハナの第4巻が発売されました。管理人は一家で読みました。我が家には、管理人以外にもう一人麻酔科医がいるのですが、さらにもう一人、やたら麻酔に興味を示す門前小僧もいます。Amazonから発売日に到着した第4巻をテーブルの上に置いていると、門…

Sanuki塾、入塾選抜試験

私が麻酔を指導する症例についた初期研修医2年目や後期研修医にSanuki塾を開催している。あらためて、時間を取って講義しているのではなく、実際の症例についてその場その場で、麻酔管理の背景にあるものや技術的なポイント、医師、麻酔科医として考えるべき…

全力ですか?

「全力ですか?」 久しぶりに、「全力」という言葉を聞いた。「全力ですか?」とは、集中治療病棟で抜管前に吸痰をしようとしたときに、リザーバー付きのアンビューバックに流す酸素について、ある看護師さんが発した言葉。「もちろん、全力で!」と答えたら…

ミズチバ撲滅大作戦

現在、「ミズチバ」が通じない麻酔科医はいないだろう。「ミズチバは人災である」と管理人は断言する。ミズチバとはアルチバ(一般名レミフェンタニル)というバイアル瓶に粉の状態で入っている麻酔用の超短時間作用性の麻薬を、生理食塩水に溶解したつもり…

ポンデライオンとブリディオン

ポンデライオンをご存じだろうか?ミスドのポンデリングをモチーフにしたキャラクターである。管理人は、このポンデリングが好きである。そんなことはどうでもいい、とお思いの方もいるであろう。このポンデライオンとブリディオンがどういった関係なのか早…

m3.com カンファレンスに管理人登場

m3.comカンファレンス「臨床道場」に、管理人が7月3日(火)から7月16日(月)までの2週間登場します。「臨床道場」に登場するのは麻酔科医としては初だそうです。 医師の方は、m3comを覗いていただければ幸いです(登録は無料ですが会員制です)。 インタビ…