「ライフワーク」
麻酔科「讃岐塾」は、いつ、誰が命名したのかは定かではないが、いつの頃からか、そのように呼ばれるようになった。話している内容は同じだが、わかりやすさを追求するために相手にあわせてレベルを変えている。最近は、テレビの影響もあり「池上さん」よりわかりやすいとか、「池上さん」のようにわかりやすいとかいう評判をいただくことがある。この評判は、うれしい限りであるが決して麻酔科の「池上さん」を目指しているわけではない。若い頃から、自分の仕事を楽にしようと研修医や若手医師、看護師教育に力を注いできた。そのスタイルは、地のままで自然体そのものである。それがかえって、うけているのではないかと思っている。いつも新しい話題を提供しつつ、オリジナルのギャグを交えながら解説を行うスタイルは「讃岐塾」の真骨頂である。若手の人びとに、いつものように解説をしていると、師長クラスの方々が、密かに近づいてきて傍聴(盗聴?)しているのを目にすることが多くなった。それも、私にとっては励みになる。多くの方々が、この「讃岐塾」の良さに気づいてくれているのはうれしい限りである。
ここまでかいて思ったが、超天然前向き思考であるこの性格が受けているのかも。これからも「讃岐塾」が多くの人びとを巻き込んで、周術期医療に貢献できたらいいなと思っている。
やさしくわかる! 麻酔科研修