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さぬちゃんの麻酔科医生活


麻酔科臨床SUMノートができた! 

麻酔科臨床サブノートではない!SUMノートである。SUMとは、SanukiーUchidaーMorimotoの頭文字のSUMである。

当たり前のことではあるが、この本は3名の麻酔科医の出会いがなければできなかった。

U先生とはじめて話したのは第3回日本麻酔科学会ソフトウェアコンテストの会場(平成5年4月23日岩手県盛岡市)であったと記憶している。平成5年は1993年であるので25年前くらいのことである。M先生との出会いは、1990年代前半(パソコン通信:AMSエーテルネットのオフ会)であった。いずれも同時期と考えられるが、2人とも気づいたらよく話しをする様になっていた。この3名が、皆さんの前に一緒に登場したのは「Save Ravonal事件」である。1997年秋に開催された第17回日本臨床麻酔学会(北九州市)では、3名を含む有志で特別展示も行った。このときには、数えられないほど多くの全国の麻酔科医と知り合った。

www.jstage.jst.go.jp

その後、2001年からはじめた、麻酔科医のためのパソコンセミナーでも2006年に共演している。さらに、この成果をまとめて出版したのが、

gakken-mesh.jp

である。

さまざまな、社会活動のなかで共に行動してきた3名が、日常の業務である本来の麻酔に使える

 

麻酔科臨床SUMノート

麻酔科臨床SUMノート

  • 作者: 讃岐美智義,内田整,森本康裕
  • 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
  • 発売日: 2018/05/18
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

を編集した。3名は編集だけでなく、かなりの部分を執筆担当しており、夫々の能力を生かした内容となっている。そもそも、この書籍は、自分たちが臨床現場で持ち歩きたい臨床ハンドブックを作るという意図でつくられたものである。

わが国には多く初期臨床研修医用のハンドブックはあるが、麻酔科専門医レベルに対応したものがない。権威ある教科書や外国の麻酔マニュアルには多くの知見やアイデア、コツなども記載されているが、現在の日本での実情や感覚にあわないと考えている。麻酔科専門医レベルを保っていたとしても、いやそれだからこそ、「あれはどうだったか」とちょっと確認したいことはある。その様な状況の中、我々は、自身が持ち歩きたい確認事項をまとめた日常臨床で使える和製ハンドブックを作りたいと考えた。麻酔に入る前に、知識や技術を確認でき、麻酔科専門医としての維持すべきレベルや方法を再認識できるものである。

(「麻酔科臨床SUMノート」はじめにより引用)

 

純国産「麻酔の手引」“決定版"が完成!
専門医レベルの必要事項をコンパクトに凝縮

S:讃岐、U:内田、M:森本が、携帯サイズの中に麻酔科臨床における必要事項をまとめた“和製"ハンドブック。手術室でもベッドサイドでも、気になったことをその場で確認。図や表を多用し、簡潔な記述で、知りたいことにストレートに到達できる。『ミラー麻酔科学』日本語版と原著の参照章および麻酔科専門医認定試験の過去問情報も併記。研修医から専門医までずっと使える最強ツール。

Amazon.co.jp「出版社のコメント」から引用)

2018年5月17日(木)~19日(土)にパシフィコ横浜で開催される、日本麻酔科学会第65回学術集会での発売を目指して制作中である。もちろん、Amazonなどの通販サイトや発売元のMEDSiでも予約を受け付けている。

www.medsi.co.jpぜひ、5月パシフィコ横浜の書籍展示会場では手に取ってご覧いただければ幸いである。なお、今年から(社)日本専門医機構の専門研修プログラムが開始されており、それにあわせて出版というのも狙っていたかと問われれば、そうであるとしか答えようがない状況ではある。