自分たちが臨床現場で持ち歩きたい臨床ハンドブックを作るという意図でつくられた本書は、日本麻酔科学会第65回学術集会の書籍展示会場(パシフィコ横浜)で発売が開始される。最も早く手に入れるには、2018年5月17日(木)に日本麻酔科学会の書籍展示会場に行くことである。
本書の目次にもかなりこだわった。従来のハンドブックにありがちな術前診察、術中管理、、、のような構成にはなっていない。本書では読んで欲しい順番に並べたのである。
はじめの1章は、Part1として総論的な部分で讃岐美智義@広島大学が担当している。
そのタイトルは 「Part1. 全身麻酔これだけは」である。Part2-4は、森本康裕先生が担当で、「区域麻酔」、「麻酔関連手技」、「麻酔科医の使う薬」、Part5は内田整先生が担当の「モニター機器とモニタリング」、Part6以降は、3名で分担して担当している。3名の指名した信頼のおける先生にお願いした。Part6「周術期合併症と対策」、Part7「術前評価・術前診察」、Part8「合併症を有する患者の麻酔」、Part9「診療科別・術式別の麻酔」、Part10「術後管理」、Part11「ペインクリニック」となっている。
基本的には見開きで読める構成として、短い言葉で端的な表現を追求した。
いただいた原稿をそのまま掲載していることはなく、必ず編者の手が加わっている。
また、装丁にもこだわり、ちょっと丈夫な造りになっている。表紙にも工夫がある。
これ以上ネタをばらすと楽しみがなくなるので、この辺でやめておきたい。
実際に手に取ってもてもらえば、きっと欲しくなると思う。
わが国には多く初期臨床研修医用のハンドブックはあるが、麻酔科専門医レベルに対応したものがない。権威ある教科書や外国の麻酔マニュアルには多くの知見やアイデア、コツなども記載されているが、現在の日本での実情や感覚にあわないと考えている。麻酔科専門医レベルを保っていたとしても、いやそれだからこそ、「あれはどうだったか」とちょっと確認したいことはある。その様な状況の中、我々は、自身が持ち歩きたい確認事項をまとめた日常臨床で使える和製ハンドブックを作りたいと考えた。麻酔に入る前に、知識や技術を確認でき、麻酔科専門医としての維持すべきレベルや方法を再認識できるものである。
(「麻酔科臨床SUMノート」はじめにより引用)
純国産「麻酔の手引」“決定版"が完成!
専門医レベルの必要事項をコンパクトに凝縮S:讃岐、U:内田、M:森本が、携帯サイズの中に麻酔科臨床における必要事項をまとめた“和製"ハンドブック。手術室でもベッドサイドでも、気になったことをその場で確認。図や表を多用し、簡潔な記述で、知りたいことにストレートに到達できる。『ミラー麻酔科学』日本語版と原著の参照章および麻酔科専門医認定試験の過去問情報も併記。研修医から専門医までずっと使える最強ツール。
(Amazon.co.jp「出版社のコメント」から引用)