研修ワンポイント
こんにちは、さぬちゃんです。 麻酔科医なら誰でも一度は思ったことがあるはず。 「非観血血圧(NIBP)、5分ごとって……ちょっと間隔あきすぎじゃない?」 だったら測定間隔を半分の2.5分にすれば、低血圧をもっと早く見つけて、もっと減らせるんじゃないの?…
事件は現場で起きていた とある施設でのこと。 導入担当の先生が麻酔器の前に立ち、いよいよ麻酔開始という場面でした。 …あれ? よく見ると、マスクでの酸素投与をスキップして、いきなり静脈ラインからレミフェンタニルとプロポフォールが流れ始めたんです…
硬膜外フェンタニルシリーズ第3弾は、 PONV(術後の悪心おう吐)対策です。 「硬膜外入れてるのに吐く」 「フェンタニル使ってないのに気持ち悪がる」 「とりあえずオンダンセトロン入れとけば?」 このあたり、なんとなくの経験則で動いている人は多いはず。…
ここ数回、「末梢ルートは期間で抜くな、所見で抜けという話」をしたところ、その中に出てきたI-DECIDEDを、もっと詳しく教えほしいというご要望をいただきました。 この "I-DECIDED" を、背景から 使い方まで、つれづれに解説します。 末梢ルートは「世界で…
前回からのつづき。硬膜外フェンタニルについて、もう一つよく聞かれる素朴な疑問があります。 フェンタニル 100 μg を硬膜外に入れるとき、原液(50 μg/mL)で 2 mL のままドンと入れていいの?それとも生食で薄めるべき? これは「投与量」とは別の、容量(ボ…
masuika.org 前回↑、末梢ルートもミッドラインも、ルーチンに取り替える時代じゃない。臨床所見で抜く[1][2][8]と書きました。 「決まった期間で抜かないのは分かった。じゃあ、一体何を見て"刺し替える"?」と言われそうなので、それについて書いてみ…
こんにちは、さぬちゃんです。 少し前にXのマクラで話題になったネタです。麻酔科の現場で意外と語られないけれど臨床で必ず一度はぶつかる、硬膜外フェンタニルのボーラス投与の話です。 硬膜外カテーテルからフェンタニルをチョロチョロ持続で 20 μg/h だ…
McGRATH MAC(Medtronic)が手術室の標準装備になって、もうずいぶん経ちます。ブレードが「Macintosh曲型」だから、つい研修医にこう言ってしまうことありませんか。 「Macintoshと同じように使えばいいよ」 ──いや、ほんとうにそうなんでしょうか。 私自身…
皆さん、こんにちは。さぬちゃんです。 最近は、カリタのグラインダーで挽き具合を微調整しつつ、4:6メソッドで淹れたスペシャルティコーヒーで朝の気合を入れるのが日課になっています。皆様はいかがお過ごしでしょうか。 さてさて、今日は当ブログを読んで…
麻酔科領域における術前評価の基本であり、世界中で広く用いられている「ASA PS(Physical Status)分類」ですが、最新のステートメントが2026年1月号の Anesthesiology OPEN 創刊号に掲載されました [1]。 American Society of Anesthesiologists Statement…
同じ薬なのに、なぜ?——脳外科でアラグリオによる低血圧が「起きない」ように見える謎 脳外科の先生方の中には、「私たちの科でもアラグリオを日常的に使っているけれど、そんなに血圧が下がることは経験したことがない」と不思議に思う方がいるかもしれませ…
やさしくわかる!術中脳波モニタリング 作者:讃岐 美智義 Gakken Amazon 麻酔科薬剤ノート 第3版〜周術期の麻酔・救急対応薬の使用のポイント 作者:讃岐 美智義 羊土社 Amazon 麻酔科研修チェックノート 改訂第7版〜書き込み式で研修到達目標が確実に身につ…
「ETCO2、30から35mmHgくらいで管理しておけば大丈夫だろう」 多くの麻酔科医が日常的にそう考えているかもしれません。しかし、その「何となくの正常範囲」が、実は患者の術後肺合併症(PPCs)、せん妄、さらには死亡リスクの上昇と関連しているとしたら…?…
若い頃のさぬちゃん 麻酔科専門医の先は、どうする?という問いに、みなさんはどう答えるだろうか。 この問いの意味をどうとらえるかによって、その人が、資格に対してどの様に考えているかがわかる。 若い先生に話をするときに、「麻酔科専門医の先は、どう…
病院内で、呼び止められてふと振り返ると、懐かしい顔があった。以前、手術室で一緒に働いたことがある看護師さんだった。今は、外来看護師として働いている。この看護師さんが、唐突に「先生の本に書いてあった、点滴を失敗しないコツはいまでも守っている…
昨年、ono medical naviに寄稿していた「学会プレゼンに効く!PowerPointのワザとプレゼン作法」の紹介をしていないことに気づいたので、忘れないうちにここにリンクしておきたい。7回シリーズで、以下のタイトルで連載していた。 ●第1回 発表スライドの作成…
Dr.讃岐流気管挿管トレーニング ビデオ喉頭鏡でラクラク習得! が発行されました。 ビデオ喉頭鏡(McGRATH)と通常の喉頭鏡での気管挿管を行うときのトレーニングについて解説しています。これまでにはないのが、身体の使い方についても詳述しています。ビデ…
「全力ですか?」 久しぶりに、「全力」という言葉を聞いた。「全力ですか?」とは、集中治療病棟で抜管前に吸痰をしようとしたときに、リザーバー付きのアンビューバックに流す酸素について、ある看護師さんが発した言葉。「もちろん、全力で!」と答えたら…
岡田武史参与協力「最強チームの作り方=体験活動」15分版:文部科学省 が出ています。 岡ちゃんがかっこいいです。なぜかって。みてください。 ■ >岡田武史参与協力「最強チームの作り方=体験活動」15分版:文部科学省 (Youtube)
なんと、BLSの手順がA-B-C(気道、呼吸、胸骨圧迫)からC-A-B(胸骨圧迫、気道、呼吸)に変更されている(出生直後の新生児を除く)。成人、小児、乳児でC-A-Bである。次に、胸骨圧迫のテンポが100回/分から100回/分以上に変更されている。胸骨圧迫の重要性…
2010年麻酔科エキスパートセミナー in Hiroshimaでもご指導いただいた、徳嶺先生のサイトです。 ■エコーガイド下中心静脈穿刺
本日、ようやく3分間砂時計をGETした(ちょっと遅い?)。Y社の方曰く「なかなかつかまらなかった」とのことで、管理人に手渡すのが遅れたそうだ。この砂時計、AP通信で9月に話題になっていたものである。SATチームの管理人であるが、こういったアナログ的な…
"Failure is not an option"というのは、アポロ13号が月に向かう途中で事故をおこしたため、月着陸を断念し、奇跡の生還を果たしたときに言われた名言である。「失敗というオプションはない」というのは「失敗は許されない」という確固たる信念を謳った名文…
第5回麻酔科学サマーセミナーで、管理人が司会を担当させていただいた「各種デバイスによる気管挿管トレーニング」では、エアウェイスコープ(AWS)とエアトラック(ATQ)の達人によるレクチャーとハンズオンが行われた。AWSは、ブラードマスターである鈴木…
AP通信に「福井大学での講義」という記事が掲載されている。ここに書いてあるとおり、Tsunetan先生の次が、京都大学の瀬川先生、その次が管理人ということで、福井大学に招かれて講義を担当させていただいた。特別講義は、偉い教授を招いてするものだと相場…
ケアネット.comに「研修医の75%が学術誌論文の統計解析について全く理解できていない」というJAMA誌9月5日号の引用報告が出ている.それほど,驚くべき結果ではないが,日本でも同様ではないかと想像される.自分が研修医の頃を思い出してみれば納得するで…
最近,レミフェンタの使い方がすこしわかってきた.皆さんが困っていることに対して,管理人も困っていたが,これも少し解決しつつある.コツがわかったという感じだ.効能書きどおりにレミフェンタニルを使用しているうちは,どうも具合が悪かったのだが,…
先週に引き続いて,ACLSヘルスケアプロバイダーコース(G2005)を9/8-9/9と受講した.なんと,後になって気づいたが,本日は救急の日である(9月9日).それはさておき,感想を忘れないうちに書いておきたいと思う. BLSとACLSの違いは”身体で覚える”割合か…
”セボフルラン1.5%キャンペーン”というのが始まっているそうだ.ちょっとちょっとである. 電脳麻酔ブログに解説があるが,管理人もフェンタニル,レミフェンタニルを十分併用の状況では1-1.5%でよいと思っている.萩平先生の以前の解説でも1.5%はいらなかっ…
本日,AHAのBLSヘルスケアプロバイダーコース(G2005)を受講した.来週はACLSプロバイダーコースを受講する予定である.AHAのG2005を再履修する目的でうけてみた.以前,といっても5年も前にACLSプロバイダーコース(当然AHAではない)をうけていたのだが,…