「Dr.あさいのこっそりマスターシリーズ」の第3弾。研究の質を評価できるようになるための、必要な知識を要領よくまとめた巻である。
第1部の研究の質を評価する に書かれている「文章は理路整然と書かれているか」を読んで、大賛成の管理人である。理路整然と書かれていない論文はゴミ箱に捨てるとある。文章不明瞭ならいらないわ。ごもっともである。
第2部は、統計を適切に評価する。ここは、統計だまされやすい人が読むと役立つ内容となっている。いつも問題になる、統計で有意差が出た≠臨床的に有意差がある ということについて詳しく説明がある。
第3部にはエビデンスとして取り入れるがある。「研究法による質の評価」についてまとめがある。
「Dr.あさいのこっそりマスターシリーズ」は、3部作で、この巻で完結している。
難しい数式がなく概念的に理解できるため、わかっていると思っている人にも、これまでの知識が整理されよりわかった気になる。研修医はもちろん統計をサボってきた人が再勉強をするのにおすすめ。看護師さんや薬剤師さんなどにもオススメである。
単行本: 174ページ
アトムス (2010/10/15)
ISBN-10: 4904307305
ISBN-13: 978-4904307304