久しぶりに文献管理に関する話題。
学認(GakuNin)とは、(施設外)学外からインターネット経由でアクセスしたときに、学内限定のサービス(この場合は、医中誌Web)にログインすることを提供するサービス。医中誌WEBは通常は各施設が契約しているので、その施設内でなければアクセスすることができない。それを学認を経由してログインすることができる仕組みを医中誌が提供してくれたという話。しかし、ここに一つ問題がある。医中誌が提供してくれたとしても、自分が所属している施設が学認経由で医中誌WEBに接続する設定をしていなければ利用できないということである。今現在、管理人の施設ではその設定がなされていないために、学認を利用して医中誌WEBにアクセスすることはデキないのだ。トホホな状態である。
もう一つ新たな機能追加がなされた。Mendeleyへのダイレクトエクスポートである。MendeleyとはWEBでアクセス可能な無料の文献管理サイトというもの。日本では余りメジャーではないが、今後の展開によってはブレイクする可能性もある。ダイレクトエクスポートとは、医中誌で検索してヒットした文献を選択して、この「ダイレクトエクスポート」ボタンをクリックするとMendeleyのデータベースに直接取り込むことがデキる便利な機能である。これまでも医中誌は、Endnote、Endnote Web、RefWorksへの「ダイレクトエクスポート」ボタンがあったが、それにMendeleyが加わった。
■Mendeley(Mendeley: ユーザー向け情報 | Elsevier)
●日本語クイックリファレンスガイドPDF(Elsevier)
■Endnote Web (無料版はEndnote basicという名称になっています)
このなかで最も歴史があるものはEndnoteであるが、ここにきてWEB経由でアクセスするものが流行の兆しを見せている。デスクトップ版があるのはEndnoteとMendeleyであるが、デスクトップ版はインターネット環境に接続しなくても利用できるので手放せない。デスクトップ版とWEB版の両方がそろっていて使い勝手のよい環境をそろえた製品となっていることは、文献管理ソフトの最低条件だろう。
手前味噌のようだが、関連する書籍を紹介したい。