10月13日は日本麻酔科学会が制定した「麻酔の日」である。元はといえば、200年前の1804(文化元)年10月13日に初めての全身麻酔手術に成功した日である。これに関して、最近おもしろい知見が出ている。青洲の麻酔術は「門外不出」で普及しなかったとされてきたが、解体新書で有名な杉田玄白の一門に伝えられ、江戸でも乳がん手術が行われていたことを示す新資料が見つかったらしい。朝日新聞の記事でこれを知ったが、ネットを探していてふと、華岡青洲の誕生日が目にとまった。1760年10月23日であった。なんと、201年後の同日は、私の誕生日である。