今年は,事情により受験できなかった管理人のために永竜澪紗先生より以下の様な受験記をいただきました.
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今年のJB-POTは福岡市で行われた.8:00に受付が始まり,そのそばにあるクローク周囲の雰囲気は昨年同様(謝:デジカメなし).8:30すぎてもクロークのそばで勉強していると,スタッフが「そろそろクロークに貴重品以外の荷物をすべてを預けて会場にお入り下さい」と..みな考えることは同じ,クローク前に急に結構な列ができた..みな次々と貴重品と受験票を白い巾着袋に入れて会場へ移動していく.試験会場は2か所あり,私は遠い方の4階だったが,どうにか8:50前には入室できた.やれやれ来年は早めに入室することにしよう.私の場合「2度あることは3度ある」というフレーズさえ浮かぶ余裕がなかった.3度のうち最も準備不足だったからだ.
試験会場前に貼り紙で座席位置確認後に入室.9:00より試験の説明開始.通常どおりビデオ問題から(昨年は台風交通事情で筆記から).ビデオ問題形式は昨年同様.ひとつのビデオに1?2問の択一問題があり,総計45問(だったかな)を104分くらいで解く.25分の休憩後,筆記.こちらも択一式で69問(だったっけ)を90分で解く.いずれもマークシート解答.試験問題は今年も回収.
今回は特に筆記が難しく感じた.昨年と同じくらいの難易度ではないだろうか.ビデオ問題も冷静に考えるとやはり難しいのだが,昨年よりは訳がわかる問題であった.
まず,ビデオ問題.A弁とM弁を普段から色々な断面で見ることができるだけでなく,右室流入路断面なども見慣れていないと理解できないだろう.ぱっと見てどの断面か,そしてすぐに短軸から長軸へ回転されてもついていけないとつらい.紫本では結果がでなかったので,今回は新しい本(救急・ICU・周術期管理のための経食道心エコー法応用マニュアル 改訂新版.小出 康弘/ 出版:真興交易(株)医書出版部)を3日前から読み始めて試験までにどうにか3/5を読破した.それに出てくる画像が理解に役立ったためか,昨年よりは確実に試験の画像について行けた気がした.反省点は,弁疾患の重症度が頭に入り切ってないことだ.この表は丸暗記しておかねば.それだけで結構点が稼げる.そうだ,ビデオ問題のとある1問目「Xはどれか」という問題があったが,前の問題と現在の問題の2問目に気を取られて,結局Xという印を全く見逃してしまった.はああ,もったいない.
休憩時間は,本を読んで知識の再確認を行いたかったがクロークまで行く気がせず,缶コーヒー飲んでぼ?っとしていた.あがいても良かったかも.
筆記問題は時間が足りなくなるのがわかっていたが,前半の基礎問題にやられた.ついつい正解できる可能性の低い問題に時間を費やし,残り40分で40問!後半の実地系を急いで解かなくてはならなくなった.その上,後半の問題ほど,臨床系の長い文章のあとに各選択肢が続くもの(それぞれの文章も長い)が多かったように思えた.しかし,誤っているものはどれか,という親切な?問題も多く,どうにかぎりぎり解き終えた.それでも感触としては昨年と同様,つまり50%そこそこの予想である.計算問題は,解けたような解けてないような..自信がない.先にあげた本の65ページに定量評価の計算例が3題載っている.これをそらで1回解けるように練習したのだが,内容理解を含めてあと2回やっとけば良かったかな.
3個目となる電卓を記念として持ち帰り,12週後の結果発表を待つことになったわけだが,今回の感触では,私の場合,ビデオ問題でかなり取れてなければ合計6割はきびしいと思う.これくらい難しい試験なら通ったときの喜びはひとしおだろう.ぎりぎり取れてないかな?.さて来年は,学会は11月に沖縄で行われるが,JB-POTは9月に東京?(未定)で行われるそうだ.さて,JB-POTerの皆さんの仲間入りを果たすべく,今年10月に刊行される Comprehensive TEE Board Review on DVD/ LWW でトレーニングしながら来年にそなえるとします.今度は直前ダッシュにならぬように.笑.